**夏野菜** 茄子(ナス)
「秋茄子は嫁に食わすな」。
この「秋」というのは、旧暦の秋、つまり現在の7〜8月のこと。どうして秋茄子は嫁に食わすな、というのでしょう。秋の茄子はとってもおいしいから(意地悪して)食わすな、という意味と茄子は水分が90%以上でできており、栄養が少ないから(もっと栄養のあるものをどうぞという意味で)食わすな、というのだと、言われています。
もともと茄子は熱帯地方の産物なので、冷蔵庫で保存すると傷みやすい、という変わった野菜。夏が暑いほどおいしい茄子ができる、といわれています。
へたの部分が固く鋭いほうが新鮮でおいしい茄子です。全体に丸みを帯び、つやのあるものを選びましょう。今まで栄養価が低いと思われてきた茄子ですが、皮に含まれている紫色の色素「アントシアニン」に、抗酸化作用のある「ポリフェノール」が多く含まれていることがわかりました。
茄子料理(ナスレシピ)**ラタトイユ**
ラタトイユ(イメージ)
ラタトイユはイタリア風の冷たい煮込み料理です。煮込んだ後に冷蔵庫でしっかり冷やし、冷たくなったものを食卓に出します。夏野菜をたっぷり使って、冷たい煮込み料理にチャレンジしてみて!
***** 材料 4人分 *****
:茄子 4本 :ピーマン2個 :きゅうり 1本 :タマネギ 1個 :セロリ 1本 :トマト 1〜2個 :オリーブ油 大3 :塩胡椒 少々 :ローリエ 1枚 :タイム 少々 :レモン半分 :にんにく(お好みでひとかけら)
***** 作り方 *****
-
まず材料をきりましょう。茄子はへたをとり、縦に四つ切にし水につけてアクを抜く。タマネギはみじん切り、ピーマンは4つきり、きゅうりは1.5cm角×5cm(縦長に)きりますセロリはすじをとり小口きり、トマトは皮をむき4つわりにしますお野菜全体的に「縦長」がコンセプト。器に盛り付ける時に切り口が煮ている方が見栄えもいいし食感も良くなります
-
なべにオリーブ油(なければサラダ油でOK)を引いて熱し、先にピーマンを炒めます。ピーマンに火が通ったら火からおろします(ピーマンは食感を楽しむため、歯ごたえの有る段階で火からおろします)。にんにく(お好みで)、タマネギ、茄子、きゅうり、セロリの順番で火にかけていきます。
- 火が通ってきたらトマトをいれて、ローリエ、塩胡椒を入れ、蓋をして中火で30分ほど蒸し煮にします。
30分がすぎたら蓋を開け、先ほどいためたピーマンをいれ、塩胡椒、タイムで味を調えて火を止めます。
- 器にうつし、レモン汁をかけて、冷めたら冷蔵庫でしっかり冷やして、さあめしあがれ
ラタトイユはトマトと茄子の夏野菜がしっかり冷えて、レモンと塩胡椒のさっぱり風味で夏の暑い時期でもとってもおいしく食べられます。味付けは香辛料と野菜から出るうまみだけ!
夏野菜なら何でも合うので、ぜひ冷蔵庫に有る野菜たちを付け加えて調理してください。
|